ブリストル・マイヤーズと共同販促
小野薬品工業株式会社は8月27日、皮下注射型の関節リウマチ治療薬「オレンシア(R)皮下注125mg シリンジ1mL」(一般名:アバタセプト(遺伝子組換え))を発売したと発表した。
(画像はプレスリリースより)
ブリストル・マイヤーズ株式会社と共同での販促促進契約を締結している。
関節リウマチ治療用生物学的製剤
関節リウマチは自己免疫疾患の一つで、関節滑膜に炎症が起きる慢性の炎症疾患。炎症が進行すると、関節の破壊と変形が起き、日常生活に著しく支障をきたす。
オレンシア皮下注は、T細胞を活性化するシグナルを阻害することで関節の炎症を抑制する生物学的製剤。既にアメリカや欧州など40ヵ国以上で承認されており、国内では6月に、関節リウマチ治療において、既存治療では効果が不十分な場合に限るとして承認を取得した。
安全に配慮、自己投与可能
オレンシア皮下注は、ニードルガード付きのプレフィルドシリンジを採用。針刺しによる感染リスクを回避する形状で、安全性に配慮している。医師が適当と判断した患者は、自分でも皮下注射ができるという。
通常、関節リウマチで既存の治療法で効果が不十分なケースに、投与初日に負荷投与としてアバタセプト(遺伝子組換え)の点滴静注を行い、同日中に本剤を125mg皮下注射し、その後週1回の皮下注射を続ける。また、週1回の皮下注射から開始することも可能とのことだ。
小野薬品工業では、医療関係者に向けて、オレンシアの適正な使用のための情報提供サイトを開設している。関節リウマチは長期間の治療が患者への負担となっているが、自己注射できる製剤は、患者のQOL向上に大きく寄与するものである。(長澤 直)
▼外部リンク
小野薬品工業株式会社プレスリリース
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