日本では初めての配合外用剤
デンマークにその本社を置き、皮膚疾患および血栓症疾患の治療薬の開発・製造を行っている、レオ ファーマ株式会社が8月23日、活性型ビタミンD3のカルシポトリオールとステロイドのベタメタゾンジプロピオン酸エステルの配合外用剤について、乾癬治療剤として厚生労働省に対し、承認申請を行ったと発表した。
申請は、主に日本国内における安全性試験、および尋常性乾癬患者を対象とした第III相試験の結果に基づいて行われている。この配合外用剤は、尋常性乾癬に対する治療剤として、2001年にデンマークで取り扱いが開始されて以降、米国をはじめ世界97カ国で承認を受け、販売されているものであり、世界的に用いられているものだ。
だが日本国内では、同様の活性型ビタミンD3とステロイドの配合外用剤はこれまでになく、今回申請された薬剤が日本初のものとなるという。
(画像はwikiメディアより引用)
軽症から中等症向けの有用かつ簡便な治療剤に
乾癬治療には、外用療法、光線療法、内服療法のいずれかが用いられ、近年、重症患者には生物学的製剤による治療法が選択されるようになっている。しかし、現在もなお、軽症から中等症の患者に対しては、外用療法が主として用いられており、活性型ビタミンD3やステロイドといった外用剤の単剤治療、両剤併用治療、混合調整による治療が適用されている。
今回、新たにレオ ファーマが承認申請を行った薬剤は、配合外用剤として開発されたことで、より高い有用性と投与の簡便性をもつと説明している。
レオ ファーマでは、皮膚科領域の治療薬パイプラインを強化中であり、今後日本国内においても、さらなる同領域の新たな治療選択肢を提供できるよう、努めていくとしている。(紫音 裕)
▼外部リンク
レオ ファーマ プレスリリース
http://www.leo-pharma.jp/