マーカー分子はp62/SQSTM1
国立大学法人滋賀医科大学は8月23日、頭頸部がんの治療指針となるマーカー分子を発見・特定したと発表した。
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その分子は、細胞内の活性酸素や毒素分解の一役を担う分子である「p62/SQSTM1」。このp62/SQSTM1 が、がん細胞内で過剰に蓄積されることから、治療抵抗性を引き起こす。特に、放射線治療に対して高い抵抗性を引き起こし、予後を悪化させることが明らかになったという。
頭頸部がんの治療方針決定が容易に
プレスリリースでは「今後の展開」として
今後、生検(病理診断)時に p62/SQSTM1の過剰を定性、定量的に判別することによって、口腔癌や下咽頭癌を含む、頭頸部癌の治療方針決定が容易になり、予後、治療成績について更に改善されます。 (滋賀医科大学 プレスリリースより引用)
と述べられている。
よって、p62/SQSTM1の過剰がみられる場合には、外科的手術や化学療法を中心にした治療がなされるべきであり、反対に、p62/SQSTM1の過剰がみられない場合には、放射線治療による腫瘍の縮小・消失を図ることが可能であると説明している。(小林 周)
▼外部リンク
国立大学法人滋賀医科大学 プレスリリース
http://www.shiga-med.ac.jp/info/release/h25/H250823.pdf