軽度認知障害を判別するスクリーニングテスト
電話による健康相談を手掛けるティーペック株式会社が、10分間の電話で軽度認知障害を検査する『軽度認知障害スクリーニングテスト(あたまの健康チェック)』(MCIS)の発売・提供を9月1日から開始すると発表した。
(画像はニュースリリースより)
厚生労働省の調査によると、65歳以上の高齢者のうち認知症の人は約462万人、認知症になる可能性がある軽度認知障害の高齢者は約400万人、つまり4人に1人は認知症か軽度認知障害と推定される。認知症高齢者数はこの10年間で倍増し、2025年には人口の4%になるという。
これまで認知症の「前駆段階」とされる軽度認知障害(MCI)は判別が困難とされてきた。同社は、米国で研究・開発され、評価の高い認知機能チェックテストの日本語版を保有するミレニア社と提携。電話による10分程度の質問で、97.3%の精度で軽度認知障害を判別可能なスクリーニングテストを提供していくという。
軽度認知障害スクリーニングテスト『MCIS』とは
『MCIS』は「加齢に伴う正常な物忘れ」と「認知症の前駆段階とよばれる軽度認知障害」を判別し、軽度認知障害を早期に発見するとしている。
軽度認知障害と判別された人には、軽度認知障害に関する正しい情報提供、生活習慣に対する指導や治療、定期的な『MCIS』の受検などを指導。早期の適切な予防や治療の実施で認知症の発症予防や遅延につなげ、トレーニングや運動を通じた軽度認知障害の軽快ないし完治を目指すという。
『MCIS』の受検方法は、受検証書を専用窓口で購入後、あたまの健康チェックセンターに連絡。オペレーターの指示で10分程度のテストが実施され、テスト終了後に結果レポートが受検者に届けられるという流れだ。1回の受験費用は3500円(税別)。専用受付ダイヤル03-3839-1105(9時~17時)で受け付ける。(馬野鈴草)
▼外部リンク
ティーペック株式会社 ニュースリリース
http://www.t-pec.co.jp/