ボストン大学との共同研究にて
8月19日、東北大学はボストン大学との共同研究において膵炎の新しい原因遺伝子を発見したと発表した。
(この画像はイメージです)
研究によって膵炎の新しい原因遺伝子として突き止められたのは、膵消化酵素の一種であるcarboxypeptidase A1(カルボキシペプチダーゼA1)(CPA1)遺伝子変異。
またCPA1遺伝子変異により作られる変性タンパク質が膵臓細胞にストレスを与え、膵臓が炎症を起こすことも明らかになった。
今後の膵炎治療法開発に期待
膵炎を発症する原因の多くはアルコール性だが、2割弱については原因不明とされてきた。若年発症は遺伝子異常によるものという説が有力であったが、明らかではなかった。
今回の研究成果について発表記事では
本研究はCPA1遺伝子変異が膵炎、特に若年発症する膵炎の原因であることのみならず、新しい膵炎発症のメカニズムを解明したものです。今後、新しい膵炎治療法の開発などにつながることが期待されます。(東北大学発表記事より引用)
と述べられている。(小林 周)
▼外部リンク
東北大学 発表記事
http://www.med.tohoku.ac.jp/uploads/1-130819_Masamune