子どもたちの夏休みも後半に入りました。お宅のお子さんは、1日にどのくらいテレビを見ていますか?
(画像はイメージです。 imagerymajestic / Freedigitalphotos.net)
アメリカ ミシガン州のフランケル循環器病センターなどの調査結果によると、子どもたちの肥満は、給食をどれくらい食べているかと、テレビをどのくらい見ているかに影響されるという興味深い報告が寄せられました。
これは、子どもの肥満と日常生活のいくつかの項目の関連を調べたものです。同州の20校で、6年生に在籍する1714人が対象となっています。平均年齢は11歳でした。
61%の肥満の男の子と、63%の肥満の女の子が、1日2時間以上「テレビを見る」としていました。また、肥満の女の子ではコンピューターを使う時間が、男の子ではビデオゲームをする時間が、それぞれ健康的な体重の子どもたちより若干長いことが分かりました。
結果として「スクリーンをみて過ごす時間」と肥満の関係性は、完全には証明されませんでしたが、調査を行った専門家たちは、もっと大がかりな調査をすれば、関連性が証明される可能性があるとしています。
心配なことに、肥満の状態にある子どもたちでは、心臓血管系の健康状態も、健康的な体重の子どもたちと比べて好ましくありませんでした。調査に携わった専門家は、心臓病はいわゆる成人病ではなく、子どもの頃でも肥満のように健康を妨げる要素があれば、リスクが高まることを警告し、同時に子どもの頃に肥満であれば、その後も心臓血管系の病気のリスクが高いと考えて追跡する必要があると指摘しています。
一方、スポーツチームに入っている男の子では、肥満の率が低く、健康的な体重であることが多い結果も報告されました。子どものうちから、運動や食生活に心がけて、健康管理を行う必要がありますね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Gender Differences in Physiologic Markers and Health Behaviors Associated With Childhood Obesity
http://pediatrics.aappublications.org/content/early/