乳がん発症リスクへの認識が足りない
GEヘルスケア社が健康管理と生活習慣に関する意識調査を世界全8カ国8,348人を対象に実施した。海外と比較すると日本人の健康習慣に対する意識は低いことがわかった。
(画像はプレスリリースより)
がんの発症リスクを高めている要因について、不健康な生活習慣「アルコールの過剰摂取」「喫煙」「偏食による栄養不良」「運動不足」と肺がん、結腸がん、肝がんが関連しているとした回答はグローバルを通じて多い。しかし、乳がんに関しては生活習慣と関連がないと思っている人が多く見られた。
なかでも、乳がん発症リスクで日本人が挙げた項目は「飲酒」8%、「運動不足」12%、「喫煙」16%、「偏食」22%と全体的に少なく、「該当なし」は66%だった。不健康な生活習慣は乳がん発症リスクを高めるという認識が6割以上にないことがわかった。
自己検診や運動習慣への意識が低い
健康維持のために行う行動に関しては、しこりや異物がないかを調べる自己検診で医師が推奨する「月1回以上」と答えた日本人は7%、これは調査対象国中で最低だった。
「20分間の激しい運動」をどの程度するのが理想的かでは日本・中国以外で70%以上が「週1回」と答えたが、日本は32%。理想的な運動の頻度が「わからない」は27%だった。通院や血圧測定・コレステロールチェックなど機器によるチェックは他国と変わらない水準で実施している一方で、日常的な身体の自己検診や運動への関心が日本人は低い。
また、不健康な生活習慣がやめられない理由について尋ねたところ、54%が「中毒」、46%が「知識・情報不足」を挙げた。このことから、積極的な知識・情報の提供で生活習慣を改善する可能性が示された。(馬野鈴草)
※データは、GEヘルスケア調べ。
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