医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 健康習慣への意識 日本人は低かった

健康習慣への意識 日本人は低かった

読了時間:約 1分8秒
2013年08月15日 AM10:40

乳がん発症リスクへの認識が足りない

GEヘルスケア社が健康管理と生活習慣に関する意識調査を世界全8カ国8,348人を対象に実施した。海外と比較すると日本人の健康習慣に対する意識は低いことがわかった。

(画像はプレスリリースより)

がんの発症リスクを高めている要因について、不健康な生活習慣「アルコールの過剰摂取」「喫煙」「偏食による栄養不良」「運動不足」と肺がん、結腸がん、肝がんが関連しているとした回答はグローバルを通じて多い。しかし、乳がんに関しては生活習慣と関連がないと思っている人が多く見られた。

なかでも、乳がん発症リスクで日本人が挙げた項目は「飲酒」8%、「運動不足」12%、「喫煙」16%、「偏食」22%と全体的に少なく、「該当なし」は66%だった。不健康な生活習慣は乳がん発症リスクを高めるという認識が6割以上にないことがわかった。

自己検診や運動習慣への意識が低い

健康維持のために行う行動に関しては、しこりや異物がないかを調べる自己検診で医師が推奨する「月1回以上」と答えた日本人は7%、これは調査対象国中で最低だった。

「20分間の激しい運動」をどの程度するのが理想的かでは日本・中国以外で70%以上が「週1回」と答えたが、日本は32%。理想的な運動の頻度が「わからない」は27%だった。通院や血圧測定・コレステロールチェックなど機器によるチェックは他国と変わらない水準で実施している一方で、日常的な身体の自己検診や運動への関心が日本人は低い。

また、不健康な生活習慣がやめられない理由について尋ねたところ、54%が「中毒」、46%が「知識・情報不足」を挙げた。このことから、積極的な知識・情報の提供で生活習慣を改善する可能性が示された。(馬野鈴草)

※データは、GEヘルスケア調べ。

▼外部リンク


http://www3.gehealthcare.co.jp/

 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 体外受精の成績低下、一因はガラス器具から漏出の亜鉛の可能性-近大ほか
  • 食道がん、オルガノイド樹立で化学療法抵抗性マーカー発見-科学大ほか
  • 発達障害など気づかれにくい障害の「見える化」を目指すアニメ動画公開-NCNPほか
  • がん特異的キラーT細胞を選択的に増強する「改変エクソソーム」を開発-金沢大
  • 高齢者のヘルペス性ぶどう膜炎、パンデミック中の増加傾向が明らかに-科学大
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい