医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > テクノロジー > 東北大学 コピー数多型を抑制する遺伝子群を特定

東北大学 コピー数多型を抑制する遺伝子群を特定

読了時間:約 53秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年08月14日 PM07:43

オオノログと強いつながり

東北大学は8月7日、周辺に存在する遺伝子のコピー数多型を抑制する特定のタイプの遺伝子群が存在していることを突き止めたと発表した。

(この画像はイメージです)

研究ではヒトの遺伝子を「」と「オオノログではない遺伝子」に分類し、ゲノム上で「オオノログではない遺伝子」がもっとも近くに存在する「」までの距離が求められ、またコピー数多型データベースよりコピー数多型を多くもつヒトゲノム領域を抽出、この領域に含まれる遺伝子をコピー数多型のある遺伝子とし、関係性を求めた。

その結果、オオノログに隣接するオオノログではない遺伝子ほどコピー数多型が少ない傾向がみられ、またオオノログの分布が高密度であるゲノムとコピー数多型が少ないゲノム領域とのあいだに強いつながりがあることが判明した。

さらなる研究で病気との関係究明に期待

記事発表では「今後の展望」として

本研究において明らかにしたオオノログ周辺のゲノム領域ではコピー数多型が生じにくい知見を応用して、今後、オオノログ周辺のコピー数多型を調査することで、効率的な有害コピー数多型の同定が可能になり、病気との関連が疑われるコピー数多型の理解がさらに深まると期待されます。(東北大学発表記事より引用)

と述べている。(小林 周)

▼外部リンク

東北大学 発表記事
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2013/08/press20130805-

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 テクノロジー

  • モバイル筋肉専用超音波測定装置を開発、CTのように広範囲描出可能-長寿研ほか
  • ヒトがアンドロイドの「心」を読み取り、動きにつられることを発見-理研
  • 生活習慣病の遺伝的リスクと予防効果の関係、PRS×AIで評価-京大ほか
  • 精神的フレイル予防・回復支援「脳トレシステム」開発-愛知産業大ほか
  • ChatGPTと放射線科医、骨軟部放射線領域の診断精度を比較-大阪公立大ほか