オオノログと強いつながり
東北大学は8月7日、周辺に存在する遺伝子のコピー数多型を抑制する特定のタイプの遺伝子群が存在していることを突き止めたと発表した。
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研究ではヒトの遺伝子を「オオノログ」と「オオノログではない遺伝子」に分類し、ゲノム上で「オオノログではない遺伝子」がもっとも近くに存在する「オオノログ」までの距離が求められ、またコピー数多型データベースよりコピー数多型を多くもつヒトゲノム領域を抽出、この領域に含まれる遺伝子をコピー数多型のある遺伝子とし、関係性を求めた。
その結果、オオノログに隣接するオオノログではない遺伝子ほどコピー数多型が少ない傾向がみられ、またオオノログの分布が高密度であるゲノムとコピー数多型が少ないゲノム領域とのあいだに強いつながりがあることが判明した。
さらなる研究で病気との関係究明に期待
記事発表では「今後の展望」として
本研究において明らかにしたオオノログ周辺のゲノム領域ではコピー数多型が生じにくい知見を応用して、今後、オオノログ周辺のコピー数多型を調査することで、効率的な有害コピー数多型の同定が可能になり、病気との関連が疑われるコピー数多型の理解がさらに深まると期待されます。(東北大学発表記事より引用)
と述べている。(小林 周)
▼外部リンク
東北大学 発表記事
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2013/08/press20130805-