デジタルX線TVシステムZEXIRAシリーズ
東芝メディカルシステムズ株式会社は、デジタルX線TVシステム「ZEXIRA(ゼクシラ)シリーズ」に、13×14インチの高精細X線平面検出器を搭載したZEXIRA FPD1314システムの販売を開始した。
特徴としてはまずこれまでのよりも面積が広い、13×14インチのFPDを採用したことだ。このサイズは消化管検査などに最適なサイズで、大腸の湾曲部や変形胃を撮影する際に位置を決めることが容易にできる。また臨床目的によって視野を確保することができ、多彩なシステムを提供できる。
画面の広さだけでなく、画質も向上している。143μmの微細な画素ピッチと、微細ファイバ構造のCsI膜を使用しているため、高精細な画像となる。それ以外にも東芝独自のデジタル補償フィルタによって黒つぶれや白飛びを減らすことができるため見やすくなる。
(この画像はイメージです)
より使いやすいシステムを提供
線量管理に関しては、国際規格で定義された線量構造化レポートが推奨されている。ZEXIRAシリーズはこのレポートを採用しているため、線量情報をDICOM保存することが可能。また情報をわかりやすく表示することができるため、確かな検査を行うことができる。
そしてデジタルX線TVシステムは、患者の負担を軽減できる。ラウンドシェイプ天板を採用しているため、簡単に体位変換が行える。そのうえ天板に溝や段差が全くないので清掃がしやすく、衛生面の安全が確保できる。
そして稼動していない時に通電させたり、空調が必要ないため省エネ効果が高く、地球温暖化の防止、資源の有効活用、規制物質の削減を目指した環境調和型製品だ。
FPD搭載のX線TVシステムZEXIRAは2006年から販売しているのだが、現在は多数の施設で普及している。このシステムをもっと使いやすくするために、今回13×14インチサイズFPD “FPD1314″を開発した。今後もシステムを進化させ、患者と医療スタッフが使いやすいように改良を続けていく。(福田絵美子)
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