日本高血圧学会が倫理委員会を発足
日本高血圧学会が、日本高血圧学会倫理委員会を発足したと発表した。倫理委員会発足の理由は、KYOTO HEART Study や JIKEI HEART Study によるデータ捏造の発覚だ。
このことを受け日本高血圧学会では、研究者や製薬会社元社員の関与について真相を明確にしなければいけない。そのために関係機関に働きかけるだけでなく、医学界と連携し再発防止策の強化を行っていく。
またその他にも、研究に関与した役員の解任、会員資格の停止など高血圧学会会員の処分についても決めなければいけない。そのために倫理委員会を設置することを2013年8月4日に行われた理事会で決定した。倫理委員会委員長は、非会員で法律専門家の平井昭光弁護士に依頼。
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再発防止策の徹底
日本高血圧学会は、1978年に発足。現在 会員数が約4000名、賛助会員27社である。高齢化社会において医療は重要なものの一つである。とくに高血圧は心臓病や脳卒中、糖尿病などと関連しているだけでなく、メタボリックシンドロームや認知症の危険因子としても注目されている。そのため今後も一層学会としての活動が重視される。
将来的には、日本高血圧学会の国際化も進めていくことになっている。そのために韓国や中国との交流も実施しており、第一回日中韓3か国合同シンポジウムが第35回日本高血圧学会総会時に開催された。
今後さらに日本高血圧学会が発展していくためにも、今回のデータ捏造に関しては再発防止策を徹底していかなければならない。(福田絵美子)
会期:2013年10月24日〜26日
会場:大阪国際会議場
会長:河野 雄平(国立循環器病研究センター 生活習慣病部門長/高血圧・腎臓科部長)(日本高血圧学会 学術総会の案内より引用)
▼外部リンク
日本高血圧学会 倫理委員会の発足について
http://www.jpnsh.org/topics/289.html
第36回 日本高血圧学会総会
http://www.congre.co.jp/36jsh2013/