原因はパソコンだけじゃなかった
ドライアイは、パソコンやスマホの普及に伴い、ますます著名度を上げた感があります。このため、ドライアイを現代病の一つと考える人も多いようですが、原因の中には、古くからドライアイに関係があるものがあります。
(画像はイメージです。)
その一つが、更年期。女性は、閉経を迎えてホルモンのバランスが変化することにより、様々な症状を経験することはよく知られています。更年期といえば知られているのは、のぼせやほてり、情緒不安定などですが、ドライアイも更年期症状として現れることがあります。
アメリカの報告では、50歳以上では、ドライアイは女性の割合が5.7%高くなります。この割合は年齢を重ねると更に高くなり、51歳から75歳では、9.8%に上ります。診断を受けていない人でも、目が乾いたり痛みがあったりといった症状を訴える人は、女性の方が割合が高いそうです。
ホルモン療法が効果的なことも
ところが、更年期症状としてドライアイが現れている女性の多くが、市販の目薬で症状を和らげているそうです。更年期症状は、ホルモンバランスの変化が原因ですので、婦人科で適切なホルモン療法を受けることで症状が改善することがあるそうです。心当たりのある方は、眼科と婦人科を併せて受診してみてはいかがでしょうか。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Hormones and dry eye syndrome: an update on what we do and don’t know
http://journals.lww.com/co-ophthalmology/
Prevalence of dry eye syndrome among US women
http://www.sciencedirect.com/science/article/