慶応義塾大学病院が免疫疾患専門医チーム初診外来を開設
慶応義塾大学病院は、関節リウマチや皮膚免疫疾患などの慢性的な免疫疾患において、診療科を特定するのではなく診療枠を超えて治療を行なっていく包括的な医療を提供していくために、免疫疾患専門医チーム初診外来を新設した。
慶応義塾大学病院は2010年に免疫疾患に対する免疫統括医療センターを開設したが、今回はセンター内に新たな部署を開設することとなった。
免疫疾患専門医チーム初診外来は、リウマチ内科と皮膚科、消化器内科、整形外科などの各専門医が、患者を中心として初診の時点同時に診察を行う。とくに生物学的製剤を用いて治療しなければならず、複数の症状を持っている患者に対して、医師が個人的にではなくチームで治療方針を決定する。
(この画像はイメージです)
チーム医療で横断的な治療へ
現在はチーム医療という形をとっているところは少なく、世界的にも珍しい試み。包括的な診断や治療方針決定などに、新たな期待ができる。
慢性的な免疫疾患というのは、ある特定の部位だけではなく、全身に免疫異常が発生してしまうことが多い。とくに関節や皮膚、眼、消化管など様々な臓器に症状が出てしまう患者が多いため、高度な先進医療を提供することができるようになる。
また初診の外来の時点からすでにチーム医療として患者の治療に取り組んでいくことになるため、早期に効果が高い治療を提供することができる。またチームの治療方針が決定した後は、各診療科で継続診療を行なっていく。
なお、免疫疾患専門医チーム初診外来は予約制となっており、Webで予約を行うことが可能。(福田絵美子)
▼外部リンク
慶応義塾大学 プレスリリース
http://www.keio.ac.jp/