朝ご飯をしっかり食べた方が、ダイエットに効果的という説はよく聞きますが、これを裏付ける調査結果が発表されました。
(画像 ; rakratchada torsap / Freedigitalphotos.net)
肥満の女性93人を2つのグループに分け、Aグループには朝700キロカロリー、昼500キロカロリー、夜200キロカロリーの食事をとってもらいました。Bグループは、逆に朝200キロカロリー、昼500キロカロリー、夜700キロカロリーの食事を摂ってもらったのです。1日あたりの総摂取カロリーはどちらも1400キロかロリ-。この食事療法を12週間続けると、二つのグループの減量結果はどのようになったと思いますか?
朝ご飯しっかり組は、約10キロの減量に成功、ウェストもほぼ10センチ細くなりました。一方で、夜ご飯しっかり組は、約4キロの減量、ウェストサイズの差は5センチ未満でした。同じカロリーを摂っていても、カロリー配分でこんなに差が出るとは驚きです。
さらに、グルコース、インスリン、中性脂肪など、糖尿病や肥満、成人病、メタボの指標になる数字は、朝ご飯しっかり組の方が健康的な値を示していました。そして、ボリュームのある朝ご飯の後も糖尿病の大敵とされる、食後の急激な血糖値の上昇がみられなかったのです。
食事の時間は、メタボリズムに強い関連性があります。食事の時間と量の両方に注意を払うことがダイエットの近道と言えそうです。また、減量の必要性がない人でも、健康を保つために、是非朝ご飯をしっかりと摂る習慣を身につけたいですね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
High Caloric intake at breakfast vs. dinner differentially influences weight loss of overweight and obese women
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/oby.20460/