ジャヌビア錠の投与について変更
MSD株式会社は、経口2型糖尿病治療薬「ジャヌビア錠(一般名:シタグリプチンリン酸塩水和物、以下ジャヌビア)」が血液透析や、腹膜透析を必要としている患者、重度腎機能障害がある患者に対しての投与可能となった。そのため医療機関に変更点について伝達を開始した。
MSD株式会社は、グローバルヘルスケアリーダーである。主に医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品、コンシューマー製品を扱っている。またその他にもアニマルヘルス製品の提供を行っている。現在は世界140カ国以上で事業を展開。革新的なヘルスケア・ソリューションを提供している。今後も様々なプログラムやパートナーシップを通じて、医療活動を積極的に行なっていく。
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糖尿病治療へ貢献
ジャヌビアは、血糖を一定に保つことができるインクレチンを分解する酵素を阻害。そのことによって血糖が高い時のインスリン分泌促進作用とグルカゴン濃度を低下させる作用を増強して血糖コントロールを行う。主に2型糖尿病の治療薬として使われる。
これまでは重度腎機能障害のある患者へ投与する場合には用量調整が必要だが、投与可能な製剤がないということから使用することができなかった。しかし6月に25mg錠の割線入り製剤への変更について承認を取得し、用量調整が可能に。そのため重度腎機能障害のある患者さんへも投与することができるようになった。
ジャヌビアは2型糖尿病の単剤や併用療法、また患者の病態に合わせて使用することになっている。今回、重度腎機能障害のある患者への投与解禁されたことによって、これまで以上に幅広い治療で使用することができる。また今後も更に糖尿病治療に貢献できるように、開発を行なっていく。(福田絵美子)
▼外部リンク
MSD株式会社 ニュースリリース
http://www.msd.co.jp/