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関節リウマチ薬ゼルヤンツ発売へ ガイドラインに則して全例調査も実施

読了時間:約 1分6秒
2013年08月06日 PM08:13

既存治療で効果が不十分な関節リウマチに

ファイザーと武田薬品は経口関節リウマチ治療薬「ゼルヤンツ」を7月30日に発売した。新たな治療薬として適正使用を推進していく。

ゼルヤンツはJAK(ヤヌスキナーゼ)阻害剤と呼ばれる新しい薬剤クラスで、国内で初めて承認された経口関節リウマチ治療薬である。細胞外でサイトカインを標的とする生物学的製剤と異なり、関節リウマチに伴う炎症に関わる細胞内のシグナル伝達を標的とし、その経路のJAK(ヤヌスキナーゼ)Pathwayを阻害する。

関節リウマチには複数の治療薬があるが、患者の3分の1には奏功しない。約半数は5年以内に特定の抗リウマチ薬(DMARD)に反応しなくなる。

ゼルヤンツはメトトレキサートなどのDMARDを少なくとも1剤処方した治療を行っても疾患に起因する明らかな症状が残る場合に、通常1回5㎎を1日2回経口投与する。

安全で有効な使用を推進

ファイザーと武田薬品は日本リウマチ学会のトファシチニブ使用ガイドラインに則り、適正使用の推進に取り組む。ガイドラインでは、週8mgを超えるメトトレキサートによる治療を3カ月以上継続してコントロールが不良な患者をゼルヤンツの治療対象に推奨している。

またゼルヤンツを処方される患者4000名に対して観察期間3年間の全例調査を実施して、安全性と有効性を検証していく。さらに他の薬物療法の2000例を対照群に悪性腫瘍と重篤な感染症について比較調査を行っていく。

産業医科大学教授田中良哉氏によると、ゼルヤンツは国内外の臨床試験で安全性、有効性が評価されているが、新たな作用機序を有するため、薬剤の適正使用を促し、臨床現場でエビデンスを積み重ねていく必要があるという。(馬野鈴草)

▼外部リンク

ファイザー株式会社プレスリリース
http://www.pfizer.co.jp/

 

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