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厚生労働省、成田審議官「地域で薬局活用アピールを」―OTC販売の立場示すべき

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2013年08月05日 AM09:54

厚生労働省の成田昌稔大臣官房審議官(医薬担当)は1日、就任後初めて専門紙の共同取材に応じ、地域医療の中で薬局・薬剤師の役割が重要になってくるとの認識を示し、「チーム医療の中で薬剤師がどういう役割を果たし、薬局という拠点をどう生かしていくか、これからアピールしていく必要があるのではないか」と語った。その上で、一般薬のインターネット販売が解禁される中、「もう少し薬局としてOTC薬販売の立場を示していく必要がある」と促した。

成田氏は就任に当たって、「医薬担当として医薬品・医療機器に関しては、まず品質・有効性・安全性が基本。そういう観点から仕事をしていきたい。その上で、政府の日本再興戦略に示された内容を、関係者と一緒に連携し、協力しながら進めていきたい」と抱負を語った。

その上で、日本再興戦略にセルフメディケーション推進へ薬局・薬剤師の活用を進めることが明記されたことに言及。「これから地域医療の中で薬局・薬剤師の役割は重要になってくる」との認識を示し、「地域といっても、医師、看護師などの医療関係者を含めたチーム医療の中で、どういう役割を薬局・薬剤師が果たしていくか、薬局という拠点をどう生かしていくか、日本薬剤師会を含めてアピールしていく必要がある」と、積極的な行動を促した。

当面の重要課題と位置づけるOTC薬のネット販売については、「今後OTC薬がネット販売されるようになるが、もう少し薬局としてOTC薬販売をどうしていくかという立場を示していく必要がある」との考えを述べた。

薬局は、OTC薬や医療用医薬品を供給する役割があるとしつつ、様々な衛生用品、家庭用医療機器も含めた供給拠点と位置づけ、「地域医療の中でどう役割を果たしていくかだと思う。物だけでなく、情報提供とそのフォローアップも含めた供給拠点として、薬局の役割を関係者が共有し、考え方をまとめて発信していくべき」とした。

登録販売者の不正受験の問題については、「問題外だ。医薬品を扱う者にとって、ルールを遵守するのは基本」とした。

■PMDA、RS研究の中心に

一方、日本再興戦略に示された医薬品医療機器総合機構(PMDA)の体制整備については、「審査ラグゼロが具体的な目標とされており、かなり高いハードルと感じている。それをいかにクリアしていくかの体制整備が必要になる。審査の迅速化と質向上に向け、アカデミアとの人材交流も進めなければいけない」と述べ、レギュラトリーサイエンス(RS)を推進していく方針を強調。「PMDAはRS研究の中心になってもらいたい」と期待を語った。

その上で、「成長戦略で示された日本発の医薬品・医療機器を着実に実用化につなげていくための機能を果たさなければならないと考えている。そのためには審査、相談体制をさらに充実させることにより、RS研究もPMDAで大胆に広げていく必要がある」との考えを示した。

 

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