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抗てんかん薬を小児適応に、エーザイ

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2013年08月04日 AM07:13

小児の抗てんかん薬

エーザイは、英国子会社であるエーザイ・リミテッドが提出していた抗てんかん剤「Zonegran(R)」に関する小児適応の追加申請について、欧州医薬品庁(EMA)の医薬品委員会(CHMP)より承認勧告を受けた。本剤は、欧州で2005年3月に成人部分てんかん(二次性全般化発作を含む)の併用療法として承認を取得、2012年6月27日には、新規に診断された同適応症に対する、単剤療法としての適応を取得している。

本申請に用いた臨床第3相試験(312試験)は、多施設共同、無作為化、二重盲検、プラセボ対照試験であり、1~2種類の抗てんかん薬での治療歴を持つ部分発作を有する6~17歳の小児てんかん患者207例を対象に、本剤の併用療法について評価した。その結果、プラセボと比較して有意に高い50%レスポンダーレート(発作頻度が50%以上減少した症例の割合)を示した。有害事象の発現率は、本剤投与群とプラセボ投与群とで同程度であった。

(画像はウィキメディアより)

てんかんには、難治例もあるが、大半が適切な薬物によって発作をコントロールすることが可能である。具体的な発作にはいくつかのタイプがあり、大発作の症状は、突然意識消失とともに倒れ、全身の強直性けいれんが生じるが、1分以内に治まる。その後関節の屈曲と伸展を交互に繰り返す間代性けいれんに移行し、深呼吸状態となり、口内の唾液が泡となって吹き出される。その後もうろう状態を経て睡眠に移行、発作中のことは記憶にない。

小発作では、短時間の意識消失があるが、通常、大きなけいれん発作は伴わない。この発作は、5~10歳の小児期に発症し、成人期までに約半数は治癒するが、一部は大発作に移行する。

単純部分発作は、大脳皮質に限局性の病変が存在する症候性てんかんで、意識障害はない。また、複雑部分発作は、単純部分発作と異なり、発作の開始後の早い時期より意識障害を伴う。既視感、未視感、幻嗅、幻聴などの前兆の後に意識障害と自動症が発現し、2~3分持続する。その後もうろう状態となり、発作中の記憶はない。
(堤朝子)

▼外部リンク

エーザイ ニュースリリース 2013年7月29日
http://www.eisai.co.jp/news/

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