厚生労働省の城克文経済課長は7月31日、就任後初めて専門紙の共同取材に応じ、当面の課題に流通改善と次期薬価制度改革の二つを挙げた。特に流通改善については、今秋に薬価調査が実施されることから、「妥結率は望ましい状況とは言えない。夏には状況が一段落してもらわなければならない」と注文。また、「新薬創出等加算」の本格実施に向けては「どういう形で実現していくか、議論は相当に難航するだろうが、できる限り支援していきたい」と意欲を示した。
城氏は就任に当たって「前職の内閣府では日本再興戦略の事務局と連絡を取りながら仕事をしていた関係で、医薬品・医療機器が日本の成長分野の一つの柱という位置づけは認識していた。診療報酬改定に向け厳しい局面に立っていることも理解している。業界の発展と共に、薬価改定に向け良いルールを作ることも仕事だと思っているので、しっかり対応できるよう頑張りたい」と抱負を語った。