■「スピード感持って取り組む」
榮畑潤厚生労働審議官は25日、就任後初めて専門紙の共同取材に応じ、来年度予算の概算要求で、成長戦略「日本再興戦略」の具体化を最優先に盛り込んでいく方針を明らかにした。榮畑氏は、まだ財務省からシーリング(概算要求基準)が示されていないとしつつ、成長戦略に示された医薬品・医療機器・再生医療製品の実用化などを政策として実現するため、「省を挙げてスピード感を持って取り組んでいかなければならない」と意欲を示した。
就任に当たって榮畑氏は、「厚労省にとって、今後さらに少子高齢化社会が進行する中で、安定した社会保障制度を作り上げ、運営していくためにやるべきことは多い」と指摘。特に社会保障と税の一体改革、成長戦略を受けた政策の具体化を当面の大きな課題と位置づけた。