腎臓移植患者用免疫抑制剤
アステラス株式会社(東京都中央区)は、タクロリムス徐放性製剤ASTAGRAF XL(米国製品名)について、米子会社アステラス ファーマUS, Incが、成人腎臓移植患者における拒絶反応の抑制への効能・効果として、米国食品医薬品局FDAから承認を得たと、7月22日発表した。
(画像はwikiメディアより引用)
腎臓移植後の拒絶反応抑制
年々増加傾向にある腎臓移植だが、移植後は免疫抑制剤を長期にわたり服用しなければならない。自己管理上も、長時間持続型の経口製剤が望まれている。
今回の承認は、米、欧州、カナダ、南米、豪、南アフリカでの1,093名の腎臓移植患者(本剤の投与:545名)を対象とした2つの第III相無作為化比較試験の結果に基づいている。日本では2008年に(製品名:グラセプター(R))、欧州では2007年に承認を取得。今回の承認により、本剤は世界73ヵ国で承認された。
日本では2008年に承認済み
ASTAGRAF XLは、アステラス製薬は創製した免疫抑制剤「プログラフ(R)」の有効成分であるタクロリムスを含有する。1日1回投与の徐放性経口カプセル製剤で、今回の承認取得により、米で初めて腎臓移植患者への使用が可能となる。今後、米での腎臓移植患者の拒絶反応を抑制する免疫抑制治療の中核となると期待されている。(長澤 直)
▼外部リンク
アステラス製薬プレスリリース
http://www.astellas.com/jp/