厚生労働省の佐藤敏信健康局長は24日、就任に当たって専門紙の共同取材に応じ、政府の成長戦略に健康寿命の延伸が位置づけられたことについて、「もともと公衆衛生の原点は産業化から遠いところにある」としながらも、「公衆衛生の視点は重視しつつ、将来的な産業化も念頭に置いて業務に携わっていきたい」と方針を語った。課題が山積するワクチン政策に関しては、過去の経験と医師としての知識をマッチさせ、政策判断に生かしていきたい考えを示した。
佐藤氏は、就任に当たって「約15年ぶりに健康局に戻ってきて緊張している。長く役人を続けていると過去の仕事、経験に自信が出てしまうものだが、15年で様々な出来事が大きく動いた。そういう意味では新人の気持ちで頑張っていきたい」と抱負を語った。