昨年度の診療報酬改定で新設された病棟薬剤業務実施加算は、病院薬剤師の仕事へのやりがいを向上させていることが、兵庫県病院薬剤師会広報・薬剤業務部が中心になって実施したアンケート調査で明らかになった。病棟で業務を担う薬剤師は、「病棟薬剤業務は、薬物治療のリスク回避やチーム医療、病院収益に貢献している」と実感していることも分かった。
調査には近畿2府4県の病院薬剤師会が協力。今年2月時点で同加算を算定している同圏内の病院のうち、調査に前向きな姿勢を示した174病院を対象に実施し、151施設から回答があった(回答率86・8%)。各施設の薬剤部長に施設や薬剤部の現状を聞いたほか、実際に病棟薬剤業務を担当している1542人の薬剤師のうち1143人から回答を得た(回答率74・1%)。神戸薬科大学薬学臨床教育センターが事務局となってデータを取りまとめた。