食べ物の好みと、人の性格には、時に関連があることがあります。 Institute of Food Technologistsの年次総会で発表された調査結果によると、辛い食べ物を好む人では、性格に共通点があるそうです。
調査に取り組んだのは、ペンシルバニア州立大学の博士課程に在籍中のナディア・バーネス(Nadia Byrnes)さん。18歳から45歳の、184を対象に、辛い食べ物に関する好みと、性格の関係を追跡しました。
調査では、好奇心や冒険心を調べる、Arnett Inventory of Sensation Seeking というテストを使いました。頭文字をとってAISSと呼ばれるこのテストでは、「外国人と結婚するのは楽しそうだ」「暑い日でも、海やプールの水が冷たければ泳ぎたくない」など、いくつかの状況に対しての考え方を回答してもらいます。このテストでは得点が高いほど冒険心が強いとされているのです。
また、調査に参加した人は、唐辛子に含まれる辛み成分、「カプサイシン」を含む辛い食べ物を口にしてもらい、辛い食べ物が好きかどうかを回答してもらいました。すると、AISSのスコアが高い人ほど、より辛い食べ物を好むことが分かったのです。これは、いわゆる「ゲテモノ食い」のように、見た目や材料で他の人が嫌がる食べ物に冒険心をかき立てられるというのとは、少し異なるようです。
カプサイシンに代表される、辛み成分が神経に与える刺激がカギとなっている可能性もあるとされています。
そう言われてみると、私の周りの激辛好きは、思い切った行動をとる傾向にあるようですが、皆さんの周りではいかがでしょうか?(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Pennsylvania State University ; Some Like it Hot
http://news.psu.edu/story/141967/2012/06/27/
Institute of Food Technologists
http://www.ift.org/
Arnett Inventory of Sensation Seeking
http://www.sjdm.org/dmidi/