「オングリザ(R)」を発売
協和発酵キリン株式会社(東京都千代田区)は7月8日、2型糖尿病治療剤「オングリザ(R)錠 2.5mg、5mg」(一般名:サキサグリプチン水和物)の発売を発表した。
(写真はイメージです。)
7月9日から発売される。
GLP-1分解酵素を阻害しインスリン分泌を維持促進
オングリザ(R)は、インスリン分泌を促進させるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)の分解酵素であるジペプチジル・ペプチダーゼ-4(DPP-4)を選択的に阻害する作用を有する経口糖尿病治療薬。DPP-4の阻害により、GLP-1の血中濃度を維持し、血糖値の上昇を抑制する。通常1日1回5mgの投与で血糖依存的な血糖低下作用を示す。
他剤との併用可能
オングリザ(R)は米ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が創製、平成22年に発令された『経口血糖降下薬の臨床評価方法に関するガイドライン』に基づいて臨床試験が実施され、有効性と安全性が確認されている。
既存の経口血糖降下薬であるスルホニルウレア剤をはじめ、チアゾリジン系薬剤、ピグアナイド系薬剤、速効型インスリン分泌促進剤、α−グルコシダーゼ阻害剤との併用が可能。インスリン製剤との併用療法も効能・効果に含まれている。
生活習慣病からくる2型糖尿病は、日本では全体の9割を占める。遺伝的因子と生活習慣が絡み合って発症するため、インスリン分泌を促進させるGLP-1によるコントロールが近年注目を浴びている。インスリン注射が必要であった糖尿病治療において、経口型治療薬が選択肢に増えることが望まれている。(長澤 直)
▼外部リンク
協和発酵キリン プレスリリース
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