50代男性へ 提供者は息子
栃木県壬生町にある獨協医大病院で、関東では初めてとなる生体肺移植が行われた。移植を受けたのは肺繊維症を患う50代男性、提供者は2人の息子。手術は無事に成功し、3人とも順調に回復している。
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50代男性は2007年頃に肺線維症を発症、状態の悪化により今年3月に脳死したドナーからの臓器提供を受けるために日本臓器移植ネットワークに登録した。しかし余命半年の宣告を受け、家族が生体間移植を申し出たことから今回の生体肺移植が実施された。
今後はコンスタントに実施予定
生体肺移植は肺の一部が使われるため細い血管を縫合する必要があり、脳死肺移植に比べ難易度が非常に高くなる。これまで全国では130例が行われてきたが、関東地方では手術体制や適合条件が整っていないことから未実施となってきた。
獨協医科大学病院でも脳死したドナーからの肺移植は過去に2例実施されている。今後はコンスタントに生体肺移植が行われ、治療を必要としている患者の選択肢が広がることが期待される。(小林 周)
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獨協医科大学 ホームページ
http://www.dokkyomed.ac.jp/index.html