健康に良いこと、何がどのくらい良いの?
よく食べて、よく寝て、良く動く。それに加えて、禁煙と適量範囲での飲酒………。こんな生活をすれば、もちろん健康に良いことは間違いありません。
でも、何がどのくらい何に良いのか、正確にご存じですか?今回は、睡眠が心臓や血管の病気にどのくらい良いかということが報告されました。
運動、食事、睡眠、節酒、禁煙を健康の5大要素とすると、心臓や血管の病気による死亡率が約6割も下がるそうです。この上、睡眠時間が更に、病気にかかるリスクや病気による死亡率を低下させることが分かりました。
十分な睡眠を取っている人は、心臓血管の病気のリスクがダウン
対象となったのは、男性6672人、女性7967人の合計14639人。調査開始時の年齢は、20歳から65歳までの人たちです。この人たちのライフスタイルを12年にわたって追跡し、健康の5大要素がどのように働いているかを分析しました。
十分な睡眠を取っている人と、睡眠障害、睡眠不足を抱える人たちを比べると、病気にかかるリスクが22%、心臓血管系の病気による死亡率が43%低くなることが分かったのです。
健康の5大要素を全て満たしたときでは、病気にかかるリスクが65%、病気で亡くなるリスクが83%といわれることを考えれば、睡眠時間の及ぼす影響の強さがうかがえます。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Sufficient sleep duration contributes to lower cardiovascular disease risk in addition to four traditional lifestyle factors
http://cpr.sagepub.com/content/early/