初のダウン症治療薬になるか
6月29日、エーザイ株式会社は8月にアルツハイマー型認知症治療薬「アリセプト(R)」のダウン症に伴う生活行動の低下を改善するかどうかを見る臨床試験を始めることを発表した。効果が確認されれば、ダウン症患者の症状を改善する初の治療薬となる。
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ダウン症成人の脳内には、若いうちからアルツハイマー型認知症と同じたんぱく質が沈着しやすい。過去に同様の臨床研究を長崎大が行ったところ、生活の質が向上したという結果が得られている。
「アリセプト」について
「アリセプト(R)」はアルツハイマー型認知症治療薬。アメリカで1997年、日本国内では1999年に発売された。軽度や中度といったあるツナ今-型認知症だけでなく、高度のアルツハイマー型認知症に有効な治療薬として、現在では世界各国で販売されている。
エーザイの開発した「アリセプト」は、このアセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)の働きを妨げて、脳内アセチルコリン濃度を高め、アルツハイマー型認知症における症状の進行を抑制する治療剤です。病態そのものを治す薬ではありませんが、患者様と患者様を支えるご家族や介護者の皆様の負担を大きく軽減し、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を向上させることができます。(エーザイ株式会社 ホームページより引用)
(小林 周)
▼外部リンク
エーザイ株式会社 ホームページ
http://www.eisai.co.jp/index.html