医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > アリセプトのダウン症に対する治験開始

アリセプトのダウン症に対する治験開始

読了時間:約 54秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年07月04日 PM02:13

初のダウン症治療薬になるか

6月29日、エーザイ株式会社は8月にアルツハイマー型認知症治療薬「(R)」のダウン症に伴う生活行動の低下を改善するかどうかを見る臨床試験を始めることを発表した。効果が確認されれば、ダウン症患者の症状を改善する初の治療薬となる。

(この画像はイメージです。)

ダウン症成人の脳内には、若いうちからアルツハイマー型認知症と同じたんぱく質が沈着しやすい。過去に同様の臨床研究を長崎大が行ったところ、生活の質が向上したという結果が得られている。

「アリセプト」について

「アリセプト(R)」はアルツハイマー型認知症治療薬。アメリカで1997年、日本国内では1999年に発売された。軽度や中度といったあるツナ今-型認知症だけでなく、高度のアルツハイマー型認知症に有効な治療薬として、現在では世界各国で販売されている。

エーザイの開発した「アリセプト」は、このアセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)の働きを妨げて、脳内アセチルコリン濃度を高め、アルツハイマー型認知症における症状の進行を抑制する治療剤です。病態そのものを治す薬ではありませんが、患者様と患者様を支えるご家族や介護者の皆様の負担を大きく軽減し、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を向上させることができます。(エーザイ株式会社 ホームページより引用)

(小林 周)

▼外部リンク

エーザイ株式会社 ホームページ
http://www.eisai.co.jp/index.html

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • ジョンソン・エンド・ジョンソン 肺がん領域に初参入
  • レポトレクチニブ「がん細胞が耐性を獲得しにくく、長期使用に期待」
  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待