■後発品使用割合は26・9%に
厚生労働省統計情報部は、2012年「社会医療診療行為別調査」の結果を公表した。医科総点数に薬局調剤分を合算した点数に対する薬剤料比率は、前年に比べて0・3ポイント増の35・0%となった。また、後発品の使用状況は、薬剤種類数に占める割合が26・9%となった。
調査は、昨年6月審査分のレセプトを対象に行った。院外処方率は、前年に比べて0・5ポイント増の65・8%となった。薬局調剤の1件当たり点数は1053・6点と前年に比べて4・4点、処方箋受付1回当たりの点数は803・7点で前年に比べて1・2点増えた。調剤行為別に見ると、薬剤料が589・1点と最も高く、次いで調剤技術料が173・1点、薬学管理料が40・2点となっている。
医科点数に薬局調剤分を合算した薬剤料の割合は、前年に比べて0・3ポイント増の35・0%。内訳は、入院9・6%、入院外41・0%となっており、そのうち投薬・注射で使用された薬剤料の割合は33・5%と前年に比べて約0・4ポイント増えた。
薬剤点数の構成割合を見ると、院内処方、院外処方共に「500点未満」が最も多く、院内65・8%、院外59・0%だった。薬価別の薬剤点数の構成割合は、院内処方、院外処方共に250円未満が最も多く、院内76・8%、院外74・7%となった。
薬剤種類数については、院内処方、院外処方共に1種類と2種類が多く、1件当たり薬剤種類数は、院内処方で3・66種類、院外処方で3・87種類となっている。年齢階級別では、年齢が高くなるほど7種類以上の割合が高かった。また、薬効分類別に構成割合を見たところでは、入院では抗生物質が最も多く、次いで中枢神経系用薬、生物学的製剤の順となった。
また、後発品の使用状況については、薬剤点数に占める割合は10・0%、その内訳は入院7・8%、院内処方11・0%、院外処方9・8%となっている。薬剤種類数に占める割合は26・9%、その内訳は入院24・4%、院内処方28・5%、院外処方26・3%となった。
後発品の薬効分類別に点数割合を見ると、入院では抗生物質が最も多く、次いで血液・体液用薬、中枢神経系用薬、院内処方、院外処方では循環器官用薬が最も多く、次いで消化器官用薬、その他の代謝性医薬品が多かった。