関節リウマチ
骨や関節、筋肉など、体を支え動かす運動器官が全身的な炎症を伴って侵される病気を総称して「リウマチ性疾患」といい、このうち、関節に炎症が続いて、関節が徐々に破壊され、やがて機能障害を起こす病気が「関節リウマチ(RA)」である。特徴的な症状は手首や手足の指の関節の腫れで、症状は、左右両側の関節に対称的にあらわれることが多い。発症のピークは30〜40歳代で、女性に多く、男性に比べ5〜6倍である。しかし、60歳代からの発症も多いが、その場合、男女の発症率に差はない。
発症のメカニズムは、免疫機構に異常が生じ、その結果関節に炎症が起こって生じていると考えられている。関節で炎症が続くと、関節の中にある滑膜に血管や細胞が増えて、滑膜が厚く腫れる。腫れあがった滑膜はやがて骨の軟骨部分や靱帯を破壊し、進行すれば骨まで破壊する。
(画像はウィキメディアより)
第3相試験結果
ヤンセンは、中等度から重度の活動性RA患者を対象としたシンポニー(R)50mg(一般名:ゴリムマブ)を4週に1回皮下投与した3つの第3相試験における5年間のデータを公開した。
これら3つの試験(GO-FORWARD試験、 GO-BEFORE試験及びGO-AFTER試験)は、多施設共同、無作為化、二重盲検、プラセボ対照比較試験で、メトトレキサート(MTX)未投与の患者(GO-BEFORE)、MTX投与の活動性疾患患者(GO-FORWARD)、そして抗TNF薬治療歴のある患者(GO-AFTER)を対象とした。試験期間は第24週(GO-AFTER)若しくは第52週(GO-FORWARD及びGO-BEFORE)から延長され、シンポニー(R)の最終投与は第252週に実施された。その結果、シンポニー(R)50mgとMTX若しくは他の疾患修飾抗リウマチ薬(DMARD)の併用による治療を5年間継続した患者のうち、60~85%の患者で治療終了時にACR20改善率を示した。 (堤朝子)
▼外部リンク
ヤンセン ニュースリリース2013年6月27日
http://www.janssen.co.jp/public/rls/news/4162