急病者の状態を迅速に把握 より適切な判断へ
2013年6月27日-JR東海とJR西日本は、東海道・山陽新幹線の全編成に基本的な聴診器、手動血圧計、パルスオキシメーター、ペンライトなどの医療支援用具を搭載すると発表した。
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より適切な判断と処置ができるよう支援・協力
現在でも、急病者本人の希望や協力する医師の助言をもとに臨時停車などが行われている。現状をふまえ、居合わせた医師が患者の状態をより正確に知り、より適切な判断と処置ができるよう支援・協力する形だ。
JR東海とJR西日本では、AEDを2007年から新幹線全駅、2011年から全編成に設置。心停止の際に迅速に除細動できるよう体制を整えている。
医師にも限りがある 一般市民の意識の向上を
公共の乗り物にはたくさんの人が乗車する。人身事故、急病人に誰がいつ居合わせるかわからない。医師だけでなく、一般に広く救急車到着までの基本的な応急処置を学んでもらう体制が必要だ。
一般市民は資格がなければ何もしてはいけないと思いがちだし、不慣れなため驚いてしまって適切な判断ができないことが多いと予測される。指示をしながら協力してもらうことになるだろう。
医師の数には限りがある。一般市民の意識の向上がより多くの命を救うことにつながる。救急車を待ってはいられないこと、発見次第一刻も早く心肺蘇生措置が必要であること、居合わせた時にどんな行動をするかに人命がかかっていることを一人でも多くの人にしっかりと頭に入れてもらうことから始めなくてはならないと考える。(貝塚 久美子)
▼外部リンク
東海道・山陽新幹線の全編成への協力医師支援用具搭載について
http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000018850.pdf