小児用肺炎球菌ワクチンを切り替え
厚生労働省は6月24日に厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会の予防接種基本方針部会を開催して、定期接種の小児用肺炎球菌ワクチンを7価(PCV7)から13価(PCV13)へ切り替えていく方針を固めたことを発表した。
現在は7価小児肺炎球菌ワクチンが使われているのだが、6種の血清型を追加して13価小児肺炎球菌ワクチンである「プレベナー13水性懸濁注(ファイザー)」にするということである。
今年の6月18日には薬事承認を済ませており、年内に発売する予定となっている。7価から13価に切り替えることによって、より広範囲な肺炎球菌による侵襲性感染症の発症を予防することができると期待されている。
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接種についての注意喚起は必要
価格は7価ワクチンの希望納入価格が1シリンジ1回分(0.5mL)で6800円となっているのだが、13価は7200円となる。本年度内に切り替えが開始された時には、本年度内は一時的に7価と同じ価格での供給されることになり、来年度からは7200円とすると発表している。
今後、切り替えていく場合の接種回数についてや、自治体の費用負担などについて議論をしていくことになっている。今年の夏に行われる予防接種・ワクチン分科会において、最終判断をする予定である。その結果次第で、ワクチン供給のめどが立つようであれば年内に切り替えを実施することになる。
なお、部会では「13価に切り替わるという話が広まれば、7価の接種は控えようと考える人が増えるかもしれない。そのため注意喚起を行なっていく必要があるだろう」というような意見も出された。(福田絵美子)
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