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福岡大学ら研究グループが神経障害性疼痛の原因究明

読了時間:約 58秒
2013年06月25日 PM02:13

タンパク質の一種が引き起こす

6月20日、福岡大学薬学部と九州大学大学院薬学研究院との研究グループは神経障害性疼痛が引き起こされる原因を突き止めたことを発表した。

(この画像はイメージです。)

神経障害性疼痛は炎症や外傷による痛みとは異なり、既存の鎮痛剤では効果が出ない。末期がんや糖尿病合併症などで神経が直接傷つくことで発症し、国内では数百人が苦しんでいると言われている。ベッドシーツが肌に直接触れただけでも激痛と感じる人もいるほどだが、難治性でモルヒネも効かない。

この痛みは細胞内でタンパク質の一種である「CCL-1」が増えることが原因となって引き起こされることが明らかになった。マウスによる実験によると人工的に神経障害性疼痛を引き起こさせたマウスは「CCL-1」の量が約2倍に増え、あらかじめ「CCL-1」が増えないように抗体を投与したマウスの痛みは半分程度に抑えられたという。

新薬開発に大きな期待

この研究の成果は神経障害性疼痛の新薬開発につながるものであり、今後に期待される。

この研究成果は、新しい薬の開発につながるものであり、モルヒネでも痛みを抑えることのできない、慢性的に激しい痛みに苦しむ多くの患者さんに対して、明るい希望をもたらすものと期待されます。また、この発見はさらなる疼痛発現メカニズムの解明にもつながり、神経障害性疼痛の予防・治療戦略として大変有益であると期待されるものです。(福岡大学ホームページより引用)

(小林 周)

▼外部リンク

福岡大学 発表記事
http://www.fukuoka-u.ac.jp/research/column/13/06/

 

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