今後は慢性疼痛に使用が可能に
6月14日、日本新薬株式会社はがん疼痛治療薬「トラマール(R)カプセル25mg」「同50mg」について、慢性疼痛の効能・効果についても追加承認を取得したことを発表した。
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「トラマール(R)カプセル」はドイツ・グリュネンタール社より導入した中枢性鎮痛剤で、世界100ヵ国以上の販売実績を持っている。日本ではがんに伴う軽度および中度の疼痛に対して効果・効能を有する鎮痛剤として、2010年から発売された。
通常、成人には1日100~300mgを4回に分割して、経口投薬される。1回につき100mg、1日につき400mgが限度。
各国ではがんに伴う疼痛以外についても幅広く「トラマール(R)カプセル」が使用されていることから、日本においても2009年より慢性疼痛に対しての鎮痛効果・効能の追加取得を目的とした臨床試験が開始されていた。
患者のQOL向上のために
日本新薬株式会社はこの発表の最後を、こう結んでいる。
当社は、本剤が新たな効能・効果を取得したことで、がん疼痛に加え、様々な慢性疼痛で苦しむ患者さんのQOL向上にも貢献できるものと期待しています。(日本新薬株式会社ホームページより引用)
(小林 周)
▼外部リンク
日本新薬株式会社 発表記事
http://www.nippon-shinyaku.co.jp/company_profile/