特定のマイクロRNAが排卵に必須
6月14日、大阪大学は生体内に存在するマイクロRNAのうち、排卵に必須であるものを特定したことを発表した。
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研究によって排卵に必須であることが明らかになったのはmiR-200bとmiR-429と呼ばれるもの。これらのマイクロRNAを持たないマウスを作製したところ、不妊になった。
miR-200bとmiR-429は脳下垂体に多く存在する。これらのマイクロRNAが生命現象に寄与していたこと、ジャンクDNAと考えられていたノンコーディングRNAも個体レベルで重要な役割を担っていることが示された。
不妊症の原因の追及・治療に新たな視点
この研究の成果の意義・社会に与える影響については、次のように述べられている。
ホルモンの分泌による排卵の調節機構は古くから詳細に検討されてきましたが、そこにマイクロRNAという新しい因子が関与していることが明らかになりました。不妊症の原因の1つである排卵障害に新たな視点が加わったことになります。(大阪大学ホームページより引用)
(小林 周)
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