医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 厚生労働省・厚生科学審議会・専門部会、子宮頸癌ワクチン、積極的勧奨一時中止へ―定期接種は外さず

厚生労働省・厚生科学審議会・専門部会、子宮頸癌ワクチン、積極的勧奨一時中止へ―定期接種は外さず

読了時間:約 1分4秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年06月19日 AM09:54

厚生労働省の厚生科学審議会の専門部会は14日、今年度から定期接種になった「サーバリックス」と「ガーダシル」の2種類の子宮頸癌ワクチンについて、「積極的な勧奨を一時中止する」との結論をまとめた。接種後に体の広範囲にわたって痛みを訴える副反応が30件以上報告され、未だに回復していない例もあることなどを踏まえた措置。2種類のワクチンは、定期接種の対象からは外さず、無料接種は続ける。

部会では、副反応報告のうち、疼痛が体の広範囲にわたった38件を重点的に分析したところ、ワクチン接種後に痛みが生じたタイミングなどから、接種との因果関係が否定できない症例が複数あると判断。また、38件のうち8件が未だに回復していないことなどから、「原因が分からず、国民に注意点を説明できない」として、定期接種は継続するが、積極的には接種を勧めないとした。

厚労省は今後、ワクチン2種の副作用の違いや海外の報告例などを集めた上で、改めて部会で評価を行い、積極的な接種の呼びかけを再開するかどうかを判断することとしている。

部会の結果を受け厚労省は同日、全国の自治体に対して積極的な接種の呼びかけを一時、中止するよう勧告した。勧告では、接種の希望者が医療機関を訪れた場合、接種を積極的には勧めていないことを伝えた上で、有効性と安全性について十分に説明するよう求めている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【厚労省】電子処方箋、発行再開を延期-医療機関の点検完了せず
  • 【中医協総会】「特管3ロ」を5点引き上げ-選定療養の説明負担考慮
  • 【政府答弁書】4年制回帰「考えてない」-薬学6年制への疑義に回答
  • 【立憲、国民両党】中間年改定廃止法案提出-診療報酬改定を法で規定
  • 【厚労省】電子処方箋設定を一斉点検-紐付けの誤り7件報告で