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エーザイ、メラノーマにおけるレンバチニブの効果発表

読了時間:約 1分2秒
2013年06月13日 AM07:13

メラノーマとは、悪性黒色腫と呼ばれる、ほくろのがんで、皮膚がんの一種である。白色人種に多くみられ、明確な原因の特定はできないが、強い紫外線にくり返し曝されることが原因の一つと考えられている。内臓にも転移をするがんのため、注意が必要である。

日本人では足底や爪にできることが多く、その原因はけがなどの機械的な刺激ではないかと考えられてきたが、最近は背部や四肢にできる例が増えてきており、白色人種同様、紫外線の影響によるとみられる。

(画像はウィキメディアより)

レンバチニブの試験結果

エーザイは、クインタイルズ社との共同開発プログラムにおいて、レンバチニブのメラノーマに対する治療効果が確認さたと発表した。

今回の試験は、BRAF野生型を含むステージIVのメラノーマ患者で化学療法未治療を対象とした無作為化、非盲検第II相試験であり、標準的一次療法の一つであるダカルバジンの単剤療法と、レンバチニブの併用療法の比較試験であった。その結果、レンバチニブの併用療法群は、ダカルバジンの単剤療法群に比べて無増悪生存期間(PFS)を、2.7倍延長し、統計学的に有意であった(併用療法群PFS中央値:19.1週間、単剤療法群PFS中央値:7.0週間、p値:0.0033)。また、BRAF野生型のメラノーマ患者の層別結果においても、3.9倍延長(併用療法群PFS中央値:23.9週間、単剤療法群PFS中央値:6.1週間、p値:0.0306)した。今後は、本試験結果に基づいた申請用試験の実施に向けて、各国当局と連携しながら準備が進められる。(堤朝子)

▼外部リンク

エーザイ ニュースリリース2013年6月10日
http://www.eisai.co.jp/news/

 

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