厚生労働省と農林水産省は、漢方薬や生薬製剤に用いられる薬用植物の国内栽培拡大に向け、生産農家と漢方薬メーカーのマッチングに乗り出す。一般的な取引市場がない薬用植物は、メーカーと生産農家との契約栽培で生産されるケースが多いため、両者がお互いのニーズや情報などを共有できるよう、メーカーや薬用植物園を持っている自治体、生産者団体などを対象にした説明会を全国で開く予定。
薬用植物の多くは、中国など海外からの輸入に頼っているが、中国国内では経済成長に伴ってその需要が急速に伸びている一方、日本国内では高齢化などを背景に漢方薬の需要が増える傾向にあるなど、需給のバランスに問題が生じる懸念がある。