医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 抗てんかん薬「イーケプラ錠」 小児に処方可能に

抗てんかん薬「イーケプラ錠」 小児に処方可能に

読了時間:約 57秒
2013年06月06日 PM04:43

今回の承認取得で4歳以上に処方が可能

5月31日、大塚製薬株式会社とユーシービージャパン株式会社は「」について4歳以上の小児に対する適応の承認を取得したことを発表した。これにより4歳以上のてんかん患者に対する「」の処方が可能になる。

(この画像はイメージです。)

「イーケプラ」はユーシービー社により1980年代初期に発見された中枢作用物質で、従来の抗てんかん薬とは違う作用機序を持っている。1999年にアメリカ、2000年にヨーロッパで発売された。日本では2010年9月から成人用抗てんかん薬として発売されている。

期待される小児てんかんの治療への貢献

てんかんの発症は小児と高齢者に多くみられる。とくに小児てんかん患者は発作を繰り返し引き起こすことによる脳の発達に対するへの影響の大きさが懸念されている。また常に発作を引き起こす危険性があり安心して学校生活を送ることができない、薬の影響で眠くなり勉強に支障が出る、といった心配もある。

こういったことから小児てんかん患者に対して有効で、なおかつ長期的に使用しても安全な薬が求められてきた。小児てんかんの治療に今回の「イーケプラ錠」の承認取得が貢献することが期待される。(小林 周)

▼外部リンク

大塚製薬株式会社 発表記事
http://www.otsuka.co.jp/company/release/2013/0531_01.html

ユーシービージャパン株式会社 発表記事
http://www.ucbjapan.com/_up/ucbjapan_com/documents/

 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 原発性IgA腎症、治療薬「アトラセンタン」をFDAが迅速承認-ノバルティス
  • アミバンタマブ+ラゼルチニブでEGFR遺伝子変異を有する進行NSCLCのOSを大幅に改善(第Ⅲ相試験MARIPOSA)
  • エピソード記憶能力を誰でも簡単に計測可能なスマホアプリ、特許取得-富山大ほか
  • ウゴービ電子添文改訂、 MACE発現リスク20%低下示したP3データ反映-ノボ
  • 炎症性腸疾患に対するduvakitugの有効性・安全性の追加データ発表-仏サノフィほか
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい