今回の承認取得で4歳以上に処方が可能
5月31日、大塚製薬株式会社とユーシービージャパン株式会社は「イーケプラ錠」について4歳以上の小児に対する適応の承認を取得したことを発表した。これにより4歳以上のてんかん患者に対する「イーケプラ錠」の処方が可能になる。
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「イーケプラ」はユーシービー社により1980年代初期に発見された中枢作用物質で、従来の抗てんかん薬とは違う作用機序を持っている。1999年にアメリカ、2000年にヨーロッパで発売された。日本では2010年9月から成人用抗てんかん薬として発売されている。
期待される小児てんかんの治療への貢献
てんかんの発症は小児と高齢者に多くみられる。とくに小児てんかん患者は発作を繰り返し引き起こすことによる脳の発達に対するへの影響の大きさが懸念されている。また常に発作を引き起こす危険性があり安心して学校生活を送ることができない、薬の影響で眠くなり勉強に支障が出る、といった心配もある。
こういったことから小児てんかん患者に対して有効で、なおかつ長期的に使用しても安全な薬が求められてきた。小児てんかんの治療に今回の「イーケプラ錠」の承認取得が貢献することが期待される。(小林 周)
▼外部リンク
大塚製薬株式会社 発表記事
http://www.otsuka.co.jp/company/release/2013/0531_01.html
ユーシービージャパン株式会社 発表記事
http://www.ucbjapan.com/_up/ucbjapan_com/documents/