ノバルティスファーマは3日、バルサルタンの医師主導臨床研究問題で、「日本の医師主導臨床研究の信頼性を揺るがしかねない事態を生じさせたことを深く反省し、心よりお詫びする」とのコメントを発した。
同社調査によると、元社員に意図的なデータ操作や改ざんはなかったが、同社に所属していることを論文に表記しておらず、「利益相反の観点から不適切だった」と認め、問題の論文をプロモーションに引用したことにも謝罪した。
対応策として[1]プロモーション資材の審査プロセスの厳格化[2]社内教育の徹底とプロモーションの自粛[3]バルサルタン関連講演会の自粛[4]関係役員の月額報酬の2カ月間10%減額――を実施する。プロモーションの自粛は7月1~5日で、学会共催セミナーを除き、同社の全医療用医薬品に適用する。講演会の自粛は6~8月の3カ月間。