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日本医学会が利益相反についてのガイドライン改定をすると公表

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2013年05月30日 PM02:13

「KYOTO HEART Study」の利益相反委員会を開催

日本医学会は、京都府立医大で行われたバルサルタン(商品名ディオバン)の臨床研究である「KYOTO HEART Study」について利益相反委員会を開催。終了後の記者会見では、利益相反に関わる問題を認め、バルサルタンに関連する臨床研究を行った大学に調査委員会を設置することを発表した。またバルサルタンを販売しているノバルティス ファーマに対しては、特に金銭関係についての公表を求めていくと発表した。

日本循環器学会は、過去1年に200万円以上の寄付などの利益相反についての開示を行うことと、関連会社の社員が研究に関与したことについての開示について、ガイドラインに抵触していると日本医学会に報告した。

(この画像はイメージです)

日本医学会がガイドラインの改定

京都府立医大以外の大学で行われたバルサルタンの臨床研究については、「現在各大学で調査中」として詳細は述べなかった。KYOTO HEART Studyのデータについてねつ造があったのかについては「ねつ造かどうかを判断するためには、カルテにさかのぼって調査を行う必要がある。論文の撤回はねつ造ではなく、それ以前のデータのクリーニングに問題があったということ」と述べている。



日本医学会の利益相反委員会ではこのことについて、バルサルタンに関する試験を行った5大学に対して調査委員会を設置し、それぞれのデータの再検証をすることを発表。またノバルティス ファーマに対しては、金銭関係についても社会に向けて適切に公表するということを定めた。

2011年に定められた日本医学会の「医学研究のCOIマネージメントに関するガイドライン」では、1年前までの資金提供の申告を義務付けており、報告期間については段階的に延ばしていくことを示している。しかし今回のKYOTO HEART Studyは時期が違っていたため、対象となっていなかった。そのため今後同様の問題を防ぐためにも、日本医学会ではガイドラインの改定も行っていく予定にしている。(福田絵美子)

▼外部リンク


http://jams.med.or.jp/guideline/coi-management_qa01.html

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