■会営薬局で偏在化解消へ
北海道薬剤師会は、薬剤師確保が困難な地域や無薬局町村等の医薬品供給を支援するため、6月にも派遣薬剤師の登録をスタートさせる。昨年10月1日付で札幌市内に地域薬局活動の支援拠点と位置づける「会営薬局」を開設。道内の派遣要望に関する実態調査をもとに、約半年にわたって準備を進めてきたが、薬剤師の派遣登録を開始できる見通しが立った。当面は、薬剤師派遣によって地域偏在化の解消を目指し、中長期的には、無薬局町村に医薬品調剤、服薬相談等を実施できる体制整備を検討していく考えだ。
道薬は、道から助成金を受け、道央(札幌市)に地域医療再生を目的とした会営薬局の整備を進めると同時に、広大な北海道で顕在化する薬剤師不足や無薬局町村を解消し、在宅医療の取り組みを進めるため、道南(函館市)、道北(旭川市)、オホーツク(北見市)、十勝(帯広市)、道東(釧路市)の道内5医療圏に無菌調剤室を整備した「基幹薬局」を指定。道内全域の地域薬局活動を支援する体制を作った。