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目を見れば分かる アルツハイマー、緑内障の早期発見

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2013年05月29日 PM02:13
早期の変化も見逃さない。自然死する細胞をマークして直接観察

緑内障は、日本の失明原因1位とされていて、諸外国でも失明原因のトップ3に入ることが多い病気です。

(画像はイメージです。)

緑内障の患者さんでは、目の網膜の細胞の自然死が見られるとされています。最近になって、新たな技術を使って、網膜の細胞の様子を直接観察できるようになったそうです。

報告によれば、DARC (detection of apoptosing retinal cells) Technology という特殊な技術で、死んでしまった網膜細胞を染色して観察することができることが明らかになったそうです。これによって、網膜の細胞死がどの程度進んでいるかが観察できるのです。

緑内障の診断機器はこれまでにも、いくつも開発されてきましたが、神経に障害が出て初めて診断を確定できることが多く、それ以前のごく初期の状態での発見は難しかったとされています。今回発見された方法で、早期発見が可能になることで当然早期治療が可能になるため、臨床的な意義が高いとされています。

アルツハイマーの早期診断にも応用ができそう

そして、この技術、アルツハイマーの早期発見につながることも期待されています。というのも、アルツハイマーの患者さんの脳に蓄積される、ベータアミロイドというタンパク質と網膜の細胞死には関連があるので、アルツハイマーの患者さんでも網膜細胞を直接観察できることで早期発見の可能性があるのです。

日本の緑内障の罹患率は、40歳以上の人の5%。認知症の患者さんは、現在200万人ほどで、そのうちの4-6割がアルツハイマー型とされています。共に、日本人の健康と切っても切り離せない二つの病気。この発見が早くに臨床に活かされることが期待されます。(唐土 ミツル)

▼外部リンク

The potential of annexin-labelling for the diagnosis and follow-up of glaucoma
http://link.springer.com/article/10.1007/

Amyloid-β Increases Capillary Bed Density in the Adult Zebrafish Retina
http://www.iovs.org/content/54/2/1516.short

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