じゃあ、どうやったらリスクが下がる??
「テレビと肥満や糖尿病に関係がありそうだ」とした調査では、他にも、肥満や糖尿病リスクを下げることができる「時間の過ごし方」を検証していました。
例えば、立っていたり、家の周りを歩いたりすること。1日2時間程度という、主婦なら家事でカバーできる程度の運動量で、肥満リスクは9%、糖尿病リスクも12%ダウンするそうです。
さらに、ちょっと気合いを入れて、早足で1日1時間歩けば、肥満リスクは24%、糖尿病リスクは34%減少するという数字も示されました。バス停を一つ余分に歩いたり、犬の散歩をしたりなど、日常的に行っているなら、それだけでもかなり近づきそうな運動量です。
テレビは1日2時間まで、早足で30分歩こう
総体的には、テレビを見る時間を1週間に10時間以内にして、早足で1日30分歩く、という日常生活を送ることが最も効果的であると考えられ、肥満リスクは30%、糖尿病リスクは43%も減少するという結果が出たのです。
ダイエットや健康管理のためというと、毎日意識的にしっかり身体を動かす「運動」をしないといけないような印象がありましたが、日常生活でもこの程度は動いている人は多いでしょう。エクササイズにとらわれずに、日常生活の習慣を見直すことで、意外な効果が生まれることも期待できそうですね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Television Watching and Other Sedentary Behaviors in Relation to Risk of Obesity and Type 2 Diabetes Mellitus in Women
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=196345