再編の目的は、新薬創出力の強化
アステラス製薬株式会社は5月17日、研究体制の再編を発表した。新薬創出力の強化を目的としており、新しい仕組みも導入する。
この改革により、研究開発についての経営資源の適切な配分も目指す。具体的には、外部資源の活用・新規領域と新技術への取り組み・前臨床開発プロジェクトの推進、後期臨床開発プロジェクトへの資源投資などを行っていく。
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再編により、研究組織の閉鎖・縮小が行われる
実際の取り組みとしては、Astellas Innovation Management(AIM)の設置・研究マネジメント体制の強化・研究プロセスの複線化・研究機能の最適化が行われる方針だ。
研究機能の最適化については研究組織の閉鎖や縮小、醱酵創薬研究からの撤退が今年度内にも行われることが予定されている。また大阪府にある加島事業所は、2015年度内に撤退する予定だ。加島事業所内の複数の機能は、つくば研究センターをはじめとする場所に移転される見通しだ。
また現在、東京都板橋区に拠点を置いている臨床開発と信頼性保証などの機能は、2014年4月に東京都中央区の同社本社付近のオフィスビルに移転されることも明らかにされている。
これらの再編にかかる費用(約110億円)は2014年3月期通期業績予想内で特別損失として計上される。(小林 周)
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アステラス製薬株式会社 http://www.astellas.com/jp/