医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 薬事日報社、【本紙調査】入学者数、昨年度に続き増加―総定員数は今年度も減少へ

薬事日報社、【本紙調査】入学者数、昨年度に続き増加―総定員数は今年度も減少へ

読了時間:約 1分46秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年05月15日 AM10:06

2013年度の薬科大学(薬学部)の入学者数は、入試方式が他と異なる東京大学と北海道大学を除くと定員1万2738人に対し1万3663人が入学(107・3%)し、全体としては昨年に続き“定員割れ”にはならなかった。ただ、74大学(学部)のうち“定員割れ”が11校あった。その一方、入学者数が定員の120%超と大きく上回ったのも複数校見られた。また、総定員数は1万2898人で前年度に比べ50人減となった。このうち定員を削減したのは2校で70人削減、1校が20人増員であった。本紙調べで明らかになった(表参照)

今年度の総定員数は1万2898人で、昨年度の1万2948人に比べ50人減、昨年度は一昨年度の1万3068人より120人減と減少が続いている。“新設ラッシュ”の最終年度となった08年度の1万3494人をピークに減少していることになる。
昨年度は定員の見直しを6大学が行い、今年度も3校が実施した。
東京理科大学が6年制を80人から100人に、総定員数を180人から200人へと20人増員している。逆に、姫路獨協大学は定員を120人から100人に20人削減、福山大学も200人から150人へと大幅に削減した。
6年制学科の定員は1万1510人、4年制は1388人だった。これに対し入学者数(初年度確定分)は6年制が1万2007人(1万1141人)、4年制が1062人(1071人)と、4年制が若干少なくなった。
6年制と4年制を合わせた入学者の総数は、総合入試制度の導入で薬学部入学者数が確定しない北海道大学、3年次に学部振り分けを行う東京大学を除くと1万3663人、同様に昨年度は1万2983人で5%増加した。“定員充足率”は107・3%と100%を超えた。
ただ、大学別にはバラツキがある。“定員割れ”したのは昨年度の19校に対し11校とほぼ半減した。このうち定員の8割に満たないのは青森大学63・3%、いわき明星大学66・7%、徳島文理大学78・9%となっている。
逆に“充足率”が120%を超えたのは、城西大学149・0%、名古屋市立大学146・0%、金城学院大学130・7%、松山大学129・0%、同志社女子大学128・3%、城西国際大学128・5%、福岡大学123・5%、東京薬科大学123・1%の8大学だった。
実数では、城西大学は定員が300人だが147人も超過している。また、名古屋市立大学は100人の定員に対し46人、金城大学は150人の定員に対し46人オーバーしていた。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【PMDA】コロナ薬投与で注意喚起-妊娠可能性ある女性に
  • 【薬価部会】不採算品再算定、対象絞り込みを-25年度中間年改定
  • 【厚労省調査】敷地内薬局、専門連携の1割-処方箋集中率は93.1%
  • 【臨試協調査】外資が日本を第I相拠点に-国内実施のメリット認識か
  • 【NPhA】半数以上が後発品を選択-長期品選定療養に一定効果