ビタミンDは皮膚や骨の健康に良いと信じられています。ビタミンDには、血中のカルシウムの量を適切に保つ働きがあります。腸からのカルシウムの吸収を高めたり、その結果血中に入ったカルシウムが尿中に入って排出されるのを抑えたりするのです。
このビタミンは、日光に関連していることも広く知られており、「Sunshine Vitamin」とも呼ばれています。昼間に週2回程度、5分から30分程度、日焼け止めを塗らずに手足を出して日光浴すれば、十分な量のビタミンDが体内で作られると言われており、日常生活で受ける紫外線の量で大抵は事足りることが分かります。
一方で、紫外線の害が知られてくるにつれて、日焼け止めを常用する人が増えてきたため、ビタミンDが足りなくなることがあるのではないか?という考え方をする人が増え、ビタミンDを強化した乳製品などが普及してきました。
ここ数年では、このビタミンがいかに健康に役立つかという報告が多く見られていました。骨の健康だけではなく、心臓血管系やがんとの関連を指摘する報告もあります。
ところが、ジョンホプキンズ医大の調査結果で、この「Sunshine Vitamin」も摂り過ぎない方が良いという見解が発表されました。詳しくは次回のこのコラムでご紹介します。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Vitamin D Deficiency
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMra070553
Myth Debunked: More Vitamin D Is Not Better
http://www.redorbit.com/news/health/1112836795/
Vitamin D and Sunlight: Strategies for Cancer Prevention and Other Health Benefits
http://cjasn.asnjournals.org/content/3/5/1548.short
Vitamin D and musculoskeletal health, cardiovascular disease, autoimmunity and cancer
http://www.sciencedirect.com/science/