30000ドル・1週間から、200ドル・数分へ
HIV/AIDSの検査は、日本国内では結果が出るまでに通常1週間程度待つことが多く、迅速検査と呼ばれるものでも、1時間の所要時間がかかりました。
画像はイメージです
HIV検査に標準的に使われてきた、フローサイトメトリーという検査方法を行うための検査機器は、Firstpostによれば、およそ30000ドル(約300万円)。更にメンテナンス費がかかるのが通常でした。
ところが、3月にストックホルムの研究チームがNature Photonicsに発表した内容によると、今やどこでも見られるDVDプレーヤーで、HIV検査ができることが分かったのです。Firstpostによれば、Lab on a DVDというこの方法なら、所要時間はわずか数分、機器の価格も200ドル程度で十分で、革命的な発見とされています。
DVDプレーヤーでは、データを読み込むためにレーザーを利用しています。この仕組みで、血液を分析すると、1ミクロン(1ミリの100分の1)レベルでデータを読み取ることができるのです。
この発見により、HIV検査がより能率良く行えるようになるとして、臨床での1日も早い活用が期待されています。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Nature Photonics ; Bioimaging: Lab on a DVD
http://www.nature.com/nphoton/journal/v7/n4/
Now, DVD scanners to help test HIV faster
http://www.firstpost.com/india/