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不調だけど病院は面倒…受診を促す3つの気持ちのスイッチとは

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2013年04月30日 PM05:13

20~60代の男女対象

ちょっと体調が悪いとき、すぐ病院に駆け込む人と、行かなきゃと思いながらも忙しさにかまけてずるずると先延ばししてしまう人がいる。

もちろん、万が一を考えれば、たとえたいしたことが無くても、おかしいと思ったらすぐ病院に行く方が良いのだが、多くの人は、「先延ばし組」になっているのでは。こうした受診行動についてメディカルライフ研究所(東京都港区)が行った調査では、受診につながる気持ちのスイッチ(きっかけ”が3つあることが分かったという。

調査はメディカルライフ研究所が、「生活者の受療行動に関する調査(2)」として、日本の生活者の受療行動に関する実態、意識を把握するために2012年9月にインターネット調査を行い、分析結果をまとめた。調査対象者は全国の20代~60代の男女。調査サンプルは 有効回収数2000。

年代、性別できっかけは異なる

病院に行かないで放置している人が多い中、「一度お医者さんに診てもらおう(受診意向)」、「症状について調べなくては(学習意向)」という気持ちを呼び起こす3つの気持ちのスイッチ(きっかけ)”は、第1に、不調・疾患の原因の理解。本人がその症状の原因について、加齢、感染、不摂生などだと強く思うほど、受療の意識が高まる傾向にある。

また、第2は、不調・疾患の症状に対して、本人が「よくある一般的症状ではない」「周りの人に不快な思いをさせ、迷惑をかけている」などと強く思うほど、受療行動につながる傾向がある。

さらに、第3として、本人が、治療法について知識が無い、薬に対する知識が無いなどで不安を感じ、症状・治療法・薬全般に関して自分で調べることが必要と強く思うほど、受療行動への意識が高まるとみられる。メディカルライフ研究所は生活者が不調を感じてから医療機関で受診に至るまでの一連の行動を受療行動と呼んでいる。

一方、3つのスイッチは、年齢や、不調の内容、疾患など、それぞれの状況によって、強く影響を与える順位が異なると考えられる。例えば、病院に行かない理由として、30代男性は「お金が無いから」が上位。この場合は、まず「放っておくと大変なことになる」としっかり意識することが、受診の意向を強めると思われるが、他の年代や性別の場合、別のスイッチが強く影響するようだ。

メディカルライフ研究所は、生活者の受療行動に対する意識の仕組みの解明によって、早期受診を促す手段・方法の確立に役立つと考えている。調査の詳細は、同研究所のホームページで公開している。(木村了)

▼外部リンク


http://www.medicallifelab.jp/

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