注射剤の伸長に向け
エーザイは4月25日、中国・蘇州市に注射剤生産工場を新設すると発表した。
この新工場は主力製品である末梢性神経障害治療剤「メチコバール(R)」の注射剤の伸長を予測し、中国国内での注射剤の安定供給体制の構築と、中期的な視点での生産活動の効率化による原価低減を実現するため、建設が決定された。
新工場はエーザイの中国子会社である「衛材(中国)薬業有限公司」が保有する、中国江蘇省蘇州市の蘇州工業園区内の土地に建設され、近郊には中国国内向けの固形剤の生産および包装の拠点となる生産施設も保有している。
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グローバルな生産拠点に
エーザイはこの新工場を、将来グローバルな生産拠点としたい考えで、生産した注射剤は、アジア、中南米等の新興国への供給も視野に入れている。
建設用地は2010年に購入した約132,000m2(約4万坪)の土地で、建物は地上2階建て、延床面積 約2,500m2、初期設備として「メチコバール(R)」の注射剤の生産ラインを備え、2013年末までの着工を予定し、2014年度上期の竣工を見込んでいる。
エーザイは世界第3位の市場規模をもつ中国を、グローバルビジネスの成長を牽引する主要国ととらえ、中国国内での生産機能を強化していく考えだ。(五十嵐園子)
▼外部リンク
エーザイ│ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/