アイセイ薬局グループ250店舗で展開
株式会社アイセイ薬局は、4月15日からアイセイ薬局グループ250店舗において、臓器移植へのより深い理解と臓器提供意思表示の促進を目的とした啓発活動「グリーンリボンアクト」を開始した。
「グリーンリボンアクト2013」と題したキャンペーンでは、健康保険証裏面の意思表示欄に気付いてもらうためにも、ポスターの掲示、意思表示カードやリーフレットを設置し、薬剤師が積極的に意思表示に協力してもらえるよう声かけを展開していく。
日本では、日本臓器移植ネットワークが臓器提供の橋渡しを行う唯一の組織である。今回のキャンペーンは、同ネットワークに全面協力する形で開始された。
臓器提供の意思表示方法
2010年7月に改正臓器移植法が施行され、本人の書面による意思表示に加えて、本人の意思が不明な場合は、家族の承諾によって臓器移植が可能となった。だが、ドナー数が不足しているのが現状である。
日本臓器移植ネットワークの資料によると、1997年から2012年9月末までに191人が脳死と判定され、脳死後に臓器を提供した。また、心臓停止後に腎臓を提供した人は1285人だった。2013年3月末現在で移植希望登録をしている患者の数は1万3645人。提供件数は、今年1~3月までで19件(脳死下10件、心臓停止後9件)、移植件数は60件である。
臓器提供の意思表示の方法は、大きく分けて3つある。1つ目は、「インターネットによる意思登録」である。2つ目は、「保険証や運転免許証の意思表示欄への記入」、3つ目は、「意思表示カードやシールへの記入」である。
3月末までの臓器提供意思登録者数は、11万7386人である。薬剤師による能動的な啓発により、移植医療への理解と臓器提供への意思表示の促進が期待される。(太田みほ)
▼外部リンク
アイセイ薬局のプレスリリース(PDF)
http://prw.kyodonews.jp/prwfile/release/
日本臓器移植ネットワークのホームページ
http://www.jotnw.or.jp/index.html